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ある理系の一日

以前、出版社の方とお話したことがありました。
その時のことをふと思い出したのですが…

Aさん(仮)「ファッション誌などでよくやっている
「女の子の一日」みたいものがあるじゃないですか。それを理系女子でやったらどうですかね?」

私「それだと、一日中、ひたすら実験しているんじゃないですか?」

Aさん「それはそれで面白いと思うんですけど」

私「そうですかね~・・・?」

という会話をしていました。



というわけで実際やってみた。
時間は朝以外はうろ覚えですが、大体こんな感じです。

~理系大学院生の一日~


8:30 8時にかけた目覚ましを寝過ごす。寝起き最悪の状態で起床。バナナを頬張りながらコーヒーを飲む。

8:45 猫をかわいがる。服が毛だらけになってげんなりする。支度をする。

9:20 家を出る。ゴミを出して、原付で駅へ向かう。10分弱で到着、そこから3分ほど歩いて駅に到着。

9:35~10:20 通学時間にモンハンをやる。途中で我に返る。

10:40 学校到着。メールチェック、備品や薬品の注文をする。実験の用意をする。ガラス管を作ったり、乳鉢を拭いたり、出来たサンプルを取り出したり、装置を立ち上げたりする。何か色々やっているとお昼になる。

12:00 お昼、うどんを食べる。学食にもたまに行く。友達とたわいのない話をする。

12:45 実験の用意の続き。今日はアルカリ金属を使うから、時間がかかりそうだなー。

13時過ぎ 実験開始、装置の中に手を入れて金属をペンチで細かくする。途中で金属を入れていた秤量皿がひっくり返って金属が散乱して凹む。

14時過ぎ ひたすら金属をペンチで細かくする。ふたたび金属を入れていた秤量皿がひっくり返る。とりあえずピンセットでひたすら拾う。一つ目の金属を細かくしたので、原料と一緒に用意したガラス管へ入れる。

15時過ぎ ちょっと休憩する。論文を読もうとするが、ついネットサーフィンをする。後ろに人が通らないかと冷や冷やする。気が付いたら10分ほど寝ていた。

15時半 実験再開。二つ目の金属をペンチで細かくする。この金属は一つ目よりも使いやすいから、ちょっと楽。

17時 二つ目の金属終了。こぼさないように、ガラス管へ移す。空気に弱いので風船で封をして、外に出す。

17半位 ガスバーナーとロータリーポンプを使って、ガラス管を真空引きする。
ちゃんと真空になっているかを確認して、炉の中に入れる。その後空気に弱い物質を、真空状態で熱処理するために電気炉に入れる。
プログラムをセットして、ボタンを押す。サンプルはものによるが、大体30~40時間ででてくる。使った乳鉢や、ガラス管などを掃除する。依然作ったサンプルを測定したいので、その準備などをする。

18時 測定開始。これは待っているだけなので楽。パソコンをいじったり、メールを書いたりなどする。

19:20 研究室のメンバーと晩ご飯。たわいもない話をする。

20時 別のサンプルが出てきた。このサンプルはもう一度炉に入れて熱処理をする必要がある。空気に触れないように装置の中で取り出して、もう一度新しいガラス管に入れ必要がある。

20時半 再び実験開始、ガラス管のサンプルを取り出して乳鉢で砕く。砕いた粉末を漏斗を通して、ガラス管に入れる。

21時半 サンプルを炉に入れて実験終了。先生などと実験について話したり、話さなかったり。実験の後かたづけをする。

22時 明日の実験のための用意をする。これをやっておくと次の日の段取りが楽。

22時半 一休み。パソコンをいじる。あれ、もう10時半なんだけど、と思う。

23時 大学を出る。研究室にはまだ人が結構残っている。いつもの光景。電車に乗って自宅へ。大体1時間ほどかかる。今日も疲れた・・・。駅から自宅への原付は、風が冷たい。

24時 自宅到着。お風呂を沸かす。テレビを見たり、家族と少し話しながら待つ。お風呂では本や雑誌を読んだり読まなかったり。今日はなにも読まずにゆっくりつかる。

25時 お風呂からあがる。明日の用意をする。

25時半 就寝。寝付くのは大体2時近く。明日も頑張るぞー。


~おわり~


予想通りとてもつまらなくなりました。 色気もクソもありません。
ていか途中からただの実験記録になってました。

体調ややる気によってやることはまちまちですが、毎日こんな感じで実験しています。
基本的に理系は地味っす。特に材料系は地味の中でもさらに地味(笑)

結局結果を出すまでの作業がほとんどを占めて、
さらにその中で使えるものを取り出していくので、
ある程度の結果を出すまでにかなりの時間がかかります。

私の場合は、

「原料」を作る(実験)←今日やってたこと

「原料」が出来てるかチェック(測定)

「原料」から「目的のもの」を作る(実験)

「目的のもの」が出来ているかチェック(測定)

「目的のもの」の性質を調べる(測定)

「目的のもの」が、「既存のもの」や「他に作ったもの」などと比較して、
どのような違いがあるかなどを調べる。(データ整理)

ゼミなどで発表。ボコボコにされる。

ゼミや話し合いなどを踏まえて↑に戻るor新しいステップへ

簡単に書くとこんな流れになります。
基本的にPDCAサイクルの繰返し、前回と何が違うか、
どうして失敗したのかなどを考えつつ試行錯誤しながら進めていきます。
基本的に失敗すると思いながらやってますが、出来ない時はやっぱり凹みます…まだまだ精進ですねー。

ちなみにこれは去年の様子です。
現在はもっと切羽つまってます(笑)



ちなみにお話した内容は、
講談社より2月からスタートするサービス『Rikejo』に関してです。
→ニュースへリンク

『Rikejo』は、理系を目指す女子高校生と親をターゲットとしたサービスです。
そろそろサービス開始らしいので、書いても大丈夫かな?

すごく意欲的な取り組みで、今からどうなっていくのか楽しみです!


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プロフィール

iwashi gumo

Author:iwashi gumo
2010年3月までは大学院生。
2010年4月から社会人。開発・企画として働いてます。

大学→電気電子
大学院→材料
根っこは電気電子ですが、大学院でちょっとだけ物理化学とか固体物理などをかじりました。

漫画とゲームが好き。
漫画は雑食で広く浅く色々読んでます。
気づいたらMHP2Gのプレイ時間が400時間を超えてた…。

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